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肺がんになりやすい日本人|EGFR遺伝子変異検査で適切な治療を選択

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肺がんで、毎年6万人以上の方が亡くなっています。
肺がんは他のがんと比べて、がん細胞が小さいうちから
全身に転移するため、治りにくいとされています。

そもそもガンという病気は、たんぱく質に異常が起こり、
際限なく増殖する細胞(がん細胞)ができることにより起こります。

そのたんぱく質の異常は、たんぱく質をつくる設計図である
遺伝子に由来することが多いとされています。

肺がんの中でも、原因となっている遺伝子の異常は多数あり、
原因となる遺伝子によってガンの悪性度や、
治療方法によって効果が異なったりすることが分かってきました。

なかでも、EFGRというたんぱく質が原因となっている
肺がんについての研究が、進んでいます。
EFGR遺伝子の異常の原因はまだ明らかになっていませんが、
日本人を含む東アジア人に多いといわれています。
EFGR遺伝子変異のある割合は、日本人が3~4割に
のぼるのに対し、欧米人は1割程度とされています。

日本人の肺がんの3~4割は、
このEFGR遺伝子の変異が原因で起こっています。
この結果だけを見ると、日本人は肺がんに罹りやすいと
悲観されるかもしれませんが、
この特徴を逆手に取った治療法が確立されています。

いわゆる抗がん剤は、がん細胞のDNAの合成や、
細胞分裂などを阻害することでガン細胞を死滅させます。
しかし、癌だけを攻撃するわけには行かず、
他の細胞にもダメージを与えてしまい、副作用が起こってしまいます。

これに対し、EFGRのようにがんを特徴付けている
特定のたんぱく質に作用し、正常な細胞には作用しにくいように
つくられた薬を、「分子標的治療薬」と呼び、
一般の抗がん剤より少ない負担で
高い効果をあげることが期待されています。

EFGR遺伝子変異による肺がんに対する「分子標的治療薬」は
既に開発されていて、「EFGR-TKI(EFGRチロシンキナーゼ阻害剤)」と
名づけられています。

EFGR遺伝子変異のある肺がん患者に、EFGR-TKIを用いた治療と、
今までの標準的な化学療法を行ったときを比較すると、
EFGR-TKIのほうが、がんが小さくなってから再び大きくなるまでの
期間を長くすることが報告されています。

ただしEFGR-TKIには副作用もあり、ニキビに似た皮疹や下痢、
肝機能異常、間質性肺炎などが報告されています。

このようにEFGR-TKIにはリスクもありますが、効果もあります。
そのため、EFGR遺伝子変異を調べて、EFGR-TKIを
投与すべき患者を選んで治療していくことが大切です。

EFGR遺伝子変異検査には肺がんの組織をとることが必要ですが、
一般的に肺がんと確定診断するには、組織や細胞を顕微鏡で検査して
がん細胞の有無を確認するので、このときに余った組織を
EFGR遺伝子変異検査に使えれば、新たな負担が生じることはありません。

また、この検査は保険診療が適用されますので、
3割負担で6千円前後で検査できます。
最近の研究では、EFGR遺伝子だけでなく、
ALK遺伝子やHER2遺伝子の異常が
原因となっている肺がんについても
「分子標的治療薬」が開発され、
それぞれの異常に対応した治療を行うことにより
より大きな効果を得られることが示されています。

可能であればこれらの遺伝子検査を受け、
適切な治療を受けられるようにしましょう。
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