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認知症と単なる物忘れの違い|脳梗塞や脳卒中の可能性も!

認知症と加齢による物忘れは、どう違うのでしょうか?

脳に障害が起こって、記憶力や判断力が低下し、
日常生活に支障をきたすのが「認知症」です。

一方、年を取ると誰でももの忘れが増えますが、
この場合のもの忘れは、本当は脳に記憶されているのですが、
一時的にそれを思い出せない状態なので、
何かのきっかけで思い出すこともあります。

認知症のもの忘れは、出来事そのものの記憶が、
スッポリと抜け落ちてしまっています。
脳に記憶されていないため、思い出すこともありません。

例えば、食事を食べたことを忘れたり、
人に会ったこと、それ自体を忘れていたりします。
加齢によるもの忘れでは、
食事内容や会った人の名前を忘れることはあっても、
出来事は覚えているものです。

認知症の原因となる病気には、
「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」
「アルツハイマー病」などがあります。

病気によっては、治療により回復も望めますので、
単なるもの忘れと思わず、疑わしい場合は
医療機関を受診して、適切な治療を
受けるようにしてください。


《脳血管性認知症》

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳卒中などが原因で
起こる認知症です。

これらの病気により、脳の中の記憶や言語に関する部位が
障害を受けることによって起こります。

脳血管性認知症の主な症状は、下記のとおりです。
・怒りっぽくなる
・やる気がなくなる
・もの忘れが激しくなる
・ろれつが回らなくなる
・ものが飲み込みにくくなる
・歩行が小刻みになる

脳のどの部分が傷害されたかによって
症状の出方が異なります。

私の叔母も、脳梗塞によって認知症の症状が出て、
炊飯器の使い方も忘れてしまったのですが、
治療を受けたことにより、今では普通の生活に戻っています。


《レビー小体型認知症》

レビー小体とは、大脳皮質の神経細胞などに
α-シヌクレインというたんぱく質がたまって形成されたものです。
このレビー小体が増えると、大脳皮質などの神経細胞が
死滅するために、認知症になります。

もの忘れも症状の一つですが、レビー小体型認知症の最大の特徴は、
「幻視」が起こることです。

意識がはっきりしているのに、「部屋の隅におじいさんがいて
手を振っている」など、非常に具体的な幻視が現れます。

また、筋肉がこわばって動作がゆっくりになったり、
姿勢が前かがみになったり、手足が震えたりします。

ただし、レビー小体型認知症の症状は、
日によって現れたり現れなかったりするので、
周囲の人も気づきにくく、発見が遅れることも多い病気です。


《アルツハイマー病》

アルツハイマー病は、脳が萎縮する病気で、
認知症の原因で最も多く、約4割を占めています。

アルツハイマー病の初期症状では、
少し前の記憶がなくなります。
一方で、昔の記憶は比較的残っています。

例えば、約束を忘れたり、昨日の夕食に食べた
内容を忘れたりしますが、子どもの頃のことは
よく覚えていたりします。

アルツハイマー病では、
「年相応ではないもの忘れ」から始まり、
症状が進むと時間や日付の感覚があやふやになり、
日常生活に支障をきたし始めます。
真冬に真夏の服装をしたりといった症状が現れます。

さらに症状が進行すると、場所も分からなくなり、
徘徊行動が現れ、介護が必要になってきます。

最後には人物も分からなくなり、
家族の顔も忘れてしまいます。
自分で食事もできなくなり、寝たきりとなってしまいます。

アルツハイマーの研究は近年非常に進んできて、
病気の進行を遅らせる薬もあります。
日本では、アリセプト(塩酸ドネペジル)と、
メマンチン(商品名・メマリー)が認可されています。


「経験したことを忘れる」などの、認知症特有の
初期症状を見逃さず、適切な治療を
受けられるようにしましょう。
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