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脳リンパ腫 ~まれにみられる悪性リンパ腫の症状と治療法~

脳の悪性リンパ腫は、脳リンパ腫とよばれ、
以前は全悪性リンパ腫中1パーセントにも満たない
ごく稀な病気とされていました。

しかし、1980代頃からエイズ患者や臓器移植により、
免疫能が低下している方からの発症が増え、
さらに最近では、免疫能が正常な人の発症も
増加傾向にあるとされています。

このデータはアメリカのものですが、
日本でも増加傾向にあるという統計が出ています。
脳リンパ腫の発症率が増えている原因は、
高齢化だけでは説明できず、現在のところ不明です。

とはいえ、現在でも脳リンパ腫に罹る割合としては
10万人に0.38人であり、稀な病気であることは確かです。
発症年齢は60歳前後が最も多く、
女性よりは男性がやや多く罹患しています。

脳は、脳血管関門とよばれる特殊な仕組みがあり、
有害物質や薬などを簡単には脳の中に通さない仕組みであり、
脳を守る仕組みとなっています。

しかしこの仕組みがあるがゆえに、脳リンパ腫の治療をする際には
有効な抗がん剤が限られるという結果になってしまっています。

悪性リンパ腫の治療には、CHOP(チョップ)療法といい、
ドキソルビシン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、プレドニゾロンの
4つの抗がん剤がよく使用されるのですが、
プレドニゾロン以外は脳血管関門を
通過することが出来ません。

そのため、脳血管関門を通過することの出来る
メトトレキサートやシタラビン(Ara-C)等の
抗がん剤を利用して治療を行うのですが、
その種類はどうしても限られてしまいます。

脳リンパ腫は、脳という特殊な場所の病気のため、
化学療法以外でも、治療法が限られてしまいます。

外科手術は、以前はよく行われていましたが、
再発が多く、また正常な脳も切り取られてしまうため、
日常生活に支障が生じることも多く、
現在では腫瘍そのものを切り取る手術は
行われていません。

放射線治療は、外科的切除よりは結果が良好ですが、
多くが再発してしまいます。
現在では放射線療法だけでは治療が不十分とされ、
抗がん剤と併用した治療が行われていますが、
まだ研究途中の治療法です。

脳リンパ腫の症状は、脳に腫瘍ができて
脳が圧迫されるために脳の働きが阻害される
ことによる麻痺や、感覚障害などがあります。
頭痛、吐き気、嘔吐なども1/3~1/4で、
精神症状も1/5でみられます。
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