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心筋梗塞によって障害を受けた心臓はどうなってしまうのですか?

■心筋梗塞によって障害を受けた心臓はどうなってしまうのですか?

心筋梗塞の原因は、血栓が冠動脈を閉塞してしまうことです。
完全に血行が途絶えてしまうと、心筋細胞の壊死が進行します。

狭心症と心筋梗塞の違いは、狭心症は、血流が回復すれば
心筋のダメージは回復しますが、心筋梗塞の場合、
心筋が壊死してしまい、心筋の障害が残ってしまうのです。

しかし、閉塞部よりも末梢の冠動脈によって養われている心筋が
すぐに全部壊死してしまうわけではありません。

血液の供給が絶たれた部分の心筋が完全に壊死するまでには、
時間がかかります。

一部は壊死に陥っていても、他の部分が完全に壊死しないうちに
冠動脈の血流を回復させるものが「再開通療法」です。

血液の供給を再開させることによって、そのまま閉塞したままでは
壊死してしまう心筋を、救済することができるのです。

再開通療法は、発症から12時間以内に行うと、効果が高いことが
証明されています。

この再開通療法を迅速かつ確実に達成することが、急性心筋梗塞の
治療のカギです。

とはいえ、心臓の筋肉は再生されないため、一度壊死してしまった心筋は、
回復することはなく、障害が残ったまま生活しなければならなくなります。


■心筋が完全に壊死してしまうまでには、どのくらいの時間が
かかるのでしょうか?

ところで、心筋が完全に壊死してしまうまでには、どのくらいの時間が
かかるのでしょう。

比較的人間に近いとされるブタでの実験結果では、30分間血行を
止めると11%の心筋細胞が、1時間で約80%、2時間で96%の
心筋細胞が壊死してしまいました。

この時間は個人差があるといわれています。
というのは、側副血行路の発達の度合いが関係してくるからです。

血管が徐々に詰まってくると、血液循環を補うために、
身体は、新しく血管の迂回路を形成させます。
これが、側副血行路です。コラレラルとも呼ばれます。

この側副血行路が発達していれば、たとえ血管が閉塞されたとしても、
ある程度の血流は確保できます。

ただし、身体にとってもあくまでも補助的な血管であるため、
根本的に治すためには詰まった箇所を治療することが必要です。

また、側副血行路も詰まってしまったら、非常に危険な状態になります。

血管が閉塞したために起こる胸痛発作の後、心筋が完全に
壊死してしまうまでに早く治療を開始することが非常に重要となります。


■心筋梗塞で心筋が壊死してしまうと、後遺症が残るの?

一度壊死した心筋は、元には戻りません。
そのため、心筋梗塞を発症し、一命をとりとめたとしても、
残った心筋で心臓を動かさなくてはならないので、
どうしても心機能が低下してしまいます。

心不全や不整脈、狭心症などが、主な後遺症です。

定期的に心臓の検査を受け、再発を予防するとともに、
必要であればペースメーカーを埋め込むなどの治療も必要となります。
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