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心臓核医学検査とはどんな検査ですか? 体の中に放射能を入れると聞きましたが、危険はないのですか?

■心臓核医学検査とはどんな検査ですか?

心臓核医学検査とは、ラジオアイソトープ(RI)という、放射能を持つ物質を、
注射で静脈から体内に入れ、そのラジオアイソトープが心筋や心腔内に分布する
状態を画像にして、心臓病の診断を行う検査です。

心臓核医学検査で一般的な検査は、心筋シンチグラフィという検査です。

これは、タリウムやテクネシウムというラジオアイソトープを静脈注射し、
心筋(心臓を構成する筋肉で心臓拍動のための収縮を行っている)への
血流に伴って心筋に分布され、その分布の状態を見て心筋虚血を診断する検査です。

心筋虚血とは、動脈硬化や血栓などで心臓の血管(冠動脈)が狭くなって
血流の流れが悪くなり、その結果心筋が働くのに必要な酸素や栄養が
行き渡りにくくなることです。

正常部には均一にラジオアイソトープが分布しますが、心筋梗塞を起こして
心筋が完全に壊死している部分にはラジオアイソトープは分布せず、
欠損(欠けた状態)となります。

完全に壊死してはおらず、一部心筋が働いている場合では、ラジオアイソトープの
取り込みは低下しますが、欠損には至りません。


■体の中に放射能を入れると聞きましたが、危険はないのですか?

心臓核医学検査に限らず、医療検査で使用する放射線の量は、身体に影響が出ると
言われている量よりずっと少ない量を使用しています。
さらに、必要な場所のみで用いられるため、放射線による影響はほとんど
しんぱいありません。

心臓核医学検査は、放射性物質を体内に入れるため、X線検査などよりも
放射線の影響を心配される方が多くいらっしゃいます。

放射性物質は、時間が経つにつれ、放射能が減るという性質があります。
東日本大震災の原発事故直後、「半減期」という言葉をよく聞きましたが、
「半減期」とは、放射線が半分に減る時間を指し、放射性物質により
その時間は異なります。
1秒にも満たないものから、1億年以上かかるものまで様々です。

例えば、原発事故直後によく話題になった放射性ヨウ素の半減期は8日、
放射性セシウムの半減期は30年と、物質によって大きく異なっています。

核医学検査では、放射能が減るスピードが速い物質を使っています。
また、尿からも排出されるため、内部被曝を心配される必要は
ほとんどないと言っても良いでしょう。

心臓核医学検査を行うということは、狭心症や心筋梗塞、心肥大、心拡大、
心不全、心筋症が疑われているという状態です。

しっかり検査を受けて、確実な診断をしてもらい、適切な治療を行いましょう。
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タグ:狭心症 心筋梗塞 心肥大 心拡大  心不全 心筋症 心筋シンチグラフィ RI ラジオアイソトープ 
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