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食道静脈瘤① ~食道静脈瘤の原因と症状~

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■食道静脈瘤とは

食道静脈瘤とは、食道の粘膜の下層の静脈に
静脈瘤ができる疾患です。

静脈瘤とは、静脈の壁の一部が何らかの原因で薄くなり、
その部分の静脈が膨らむ疾患です。

静脈瘤で一般的なのは、エコノミークラス症候群や、
震災時の避難所生活で発症しやすい下肢静脈瘤でしょう。

下肢静脈瘤は、長時間の立ち仕事や妊娠・出産、
そして避難所や車中泊、立ち歩くことの少ない飛行機内などにより
脚の静脈内で血液が溜まってしまい、静脈の壁が引き伸ばされて
太くなってしまいます。

ひどい場合には、ヘビのようにグネグネと曲がりくねった静脈が
皮膚を通して観察できる状態になってしまいます。

食道静脈瘤の場合も、原因は下肢静脈瘤と同様、
血液の滞留です。

具体的には、門脈や肝静脈が狭まったり、閉鎖することにより、
食道の粘膜下層の静脈に血液が滞留し、太くなるのです。

胃や腸などの消化管からの静脈血は直接心臓に戻らず、
いったん”門脈”という血管をとおり、肝臓に送られてから
肝静脈をとおって心臓に戻ります。

これは、消化管から吸収した栄養成分や代謝産物を
貯蔵・加工、あるいは有害成分の解毒などを行うためです。

このように、消化管を通過した血液は肝臓を通るのですが、
肝硬変や慢性肝炎などに罹ると、血液が通りにくくなります。

そうすると、血液は別のルートを通って心臓に戻ろうとします。
そのルートの一つが食道の粘膜下層の静脈ですが、
想定外の量の血液が流れることになるため、血管はコブ状に太くなり、
ついには食道静脈瘤を発症してしまうのです。

食道静脈瘤の怖いところは、自覚症状はほとんどないのですが、
突然破裂して大量に吐血し、最悪の場合は死亡してしまうことです。
肝硬変の死亡原因の主要なもののひとつでもあります。


■食道静脈瘤の原因

食道静脈瘤の原因としては、上記のように門脈や肝静脈の
狭窄や閉鎖ですが、そもそも門脈や肝静脈の狭窄や閉鎖が
起こる原因として最も多い原因が肝硬変で、
食道静脈瘤の原因の実に90%以上を占めると言われています。

また、肝硬変の8割が食道静脈瘤を合併するとも言われています。

では、なぜ肝硬変になると食道静脈瘤を併発しやすくなるのでしょう?

肝硬変は肝細胞が死滅・減少し、肝臓が硬く変化し、
肝機能が衰える病気です。

肝臓が硬くなると、血液が肝臓に入りにくくなります。
そのため、滞留した血液がわき道を通って心臓に戻ろうとし、
食道静脈瘤を発症してしまうのです。

食道のほか、同様の理由で胃静脈瘤も合併していることも
多いですが、胃静脈瘤は破裂する頻度が少ないです。



■食道静脈瘤の症状

食道静脈瘤それ自体は痛みもなく、自覚症状はほとんどありません。
突然吐血して気づくことがほとんどです。

ただし、食道静脈瘤の原因のほとんどが肝硬変のため、
肝硬変の症状である、疲労・倦怠感、食欲・体重減少、
顔色が浅黒くなる、手のひらが赤くなる、胸のあたりに血管が浮き出る、
黄疸が現れる、などが見られます。

また、時にタール便(黒色便)が見られることもあります。
タール便(黒色便)とは、コールタールのように黒い便のことです。

タール便は、血液と胃酸が混合することで生じるため、
タール便が出るということは、胃や十二指腸、食道などから
出血していることを意味します。

しかも、少量の出血ではタール便になりませんので、
相当量出血していることになります。

ちなみに、大腸がんや直腸がんなどの場合も便に血が混じることが
ありますが、この場合は胃酸と混合していないため、タール便にはなりません。
暗赤色の便で、”血便”と呼ばれます。

暗赤色になるのは、出血後ある程度の時間が経過しているためで、
たとえば痔が原因の血便の場合は、出血直後のため、
赤い鮮血が便の上に乗る感じになります。



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タグ:食道静脈瘤 静脈瘤 エコノミークラス症候群 下肢静脈瘤 肝硬変 
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