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マロリー・ワイス(Mallory-Weiss)症候群の症状と治療法

■マロリー・ワイス症候群の症状と原因

マロリー・ワイス症候群は、嘔吐を繰り返すうちに吐血する疾患です。

嘔吐などを繰り返すことで腹圧が上がり、食道の出口から胃の入り口付近が
左右に強く引っ張られ、粘膜が亀裂を起こし、そこから出血することが原因です。

もともと食道裂孔ヘルニアといい、食道裂孔(食道が通る穴)から
胃の一部が胸腔側へ脱出している状態にある人が罹りやすい疾患です。

通常は胸の痛みや腹痛を伴わないのが特徴で、痛みを伴う場合は、
食道壁全層が破れる「突発性食道破裂」の可能性があります。

嘔吐が一番多い原因ですが、腹腔内圧の上昇が原因のため、
咳、くしゃみ、排便、分娩の後等でも起こることがあります。

最も多い原因は、飲酒後の嘔吐でありマロリー・ワイス症候群の原因の
30〜50%を占めています。
女性よりも男性が多くり患し、年齢は平均30〜50歳といわれています。

もっとも一般的な症状は、激しい嘔吐後に吐血します。
嘔吐により裂傷ができ、胃にたまった出血が、2回目以降の嘔吐で
出てくるため、2回目以降の嘔吐で吐血することが特徴で、
真っ赤な鮮血であることが多いです。


■マロリー・ワイス症候群の検査と診断、治療法

内視鏡で出血源の確認、潰瘍の深さ・大きさ、出血の形態を観察します。
出血の形態とは、鮮紅色の血液が脈拍に合わせて噴き出す動脈性か、
じわじわとした出血である静脈性か、既に出血が止まっているかを確認します。

75-90%が自然止血しますが、動脈性出血が続いている場合は、
直ちに内視鏡での止血処置を行います。

露出している血管にクリップをかける”クリッピング”や、
血管を焼灼(しょうしゃく、出血面を焼くことで蛋白質の熱凝固作用によって
止血する方法)する”ヒートプローブ”により止血します。

この方法で止血できなければ、外科的に切開を行い、縫合する手術を行います。

出血量は平均1〜2Lであり、出血量が多い場合は輸血が行われます。

傷がひどい場合は絶食し、点滴による栄養補給をしながら様子を見ることもあります。

内視鏡下で止血をした場合は、1週間程度入院することになります。
退院後も、1〜2週間程度胃酸分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬を
服用することになります。


■マロリー・ワイス症候群の予防法

マロリー・ワイス症候群の原因は、繰り返す嘔吐や、咳、くしゃみ、排便などの
力みによる腹部への強い圧力です。

最も多い原因は、飲酒後の嘔吐のため、吐くほど飲まないということが
最大の予防法です。





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タグ:マロリー・ワイス症候群 Mallory-Weiss 食道 吐血 喀血 嘔吐 アルコール依存症 
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