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尿崩症(にょうほうしょう)の原因と治療法

尿崩症(にょうほうしょう)とは、ホルモンの障害により、
多尿になる病気です。

尿崩症になると、1日の尿量は3~15Lになります。
一般的な排尿量の平均は、1~1.5Lなので、
その多さが分かると思います。


■尿崩症(にょうほうしょう)の原因

尿崩症は、抗利尿ホルモンの分泌低下や、作用障害が原因です。
抗利尿ホルモンとは、字の通り、利尿を妨げる働きをもつホルモンです。
浸透圧をコントロールし、腎臓からの水分の吸収を調整します。

抗利尿ホルモンが働かなくなると、浸透圧のバランスが崩れ、
尿量が増加してしまいます。

抗利尿ホルモンの分泌低下によるものを中枢性尿崩症といい、
腎臓で抗利尿ホルモンが効かなくなることによるものを
腎性尿崩症といいます。

中枢性尿崩症のうち、抗利尿ホルモンを産生する部分の機能が
腫瘍や炎症、外傷などで傷害されたことを原因とするものを
続発性尿崩症、原因のはっきりしないものを特発性尿崩症といいます。

腎性尿崩症には先天性と後天性があり、先天性の原因は遺伝で、
後天性の原因は慢性腎盂腎炎や高カルシウム血症、
低カリウム血症、薬剤の副作用などがあります。

尿崩症の発症頻度は人口10万人当たり16人程度で、
珍しい病気です。

続発性尿崩症はそのうちの60%を占めています。
特発性尿崩症が約40%、遺伝によるものは1~2%です。

いずれの尿崩症でも、性別ではやや男性が多く発症しています。


■尿崩症の症状

口渇(こうかつ)、多飲、多尿が主要な症状です。
多尿とは、1日の尿量が3L以上の場合をさします。
多飲は、冷水を好んで飲むことが多いです。

続発性尿崩症では、これらの症状に加えて、
原因となった病気のの症状を示します。

尿が多量に出るため脱水を心配される方がいますが、
一般に口渇中枢は正常であるため、多尿の分の水分補給を
していれば脱水になることはありませんが、
続発性尿崩症のなかには口渇中枢も障害されることがあり、
その場合、重症の脱水を起こすことがあるので注意が必要です。

乳幼児期に起こる尿崩症では、脱水による発熱が
起こることがあります。


■尿崩症の治療法

中枢性尿崩症には、下垂体後葉製剤による
補充療法が行われます。
一般には、DDAVPという製剤の点鼻薬が用いられます。

腎性尿崩症の治療には、経口抗利尿薬療法が行われます。


■生活上の注意

DDAVPの吸収は、鼻粘膜の状態によって変化するため、
尿量が正常であるか、体重の変化を常に確認する必要があります。

吸収量が多すぎると、尿量が減って体内の水が過剰になり、
”水中毒”になることがあります。

水中毒の症状は、軽度の疲労感から始まり、頭痛、嘔吐、
人格変化・錯乱などの神経症状を引き起こし、
重度になると、神経の伝達が阻害され、呼吸困難などで死亡
することもあります。

尿崩症では、体内の水分が不足するため、
肌が乾燥しやすくなります。
ハンドクリームやオリーブオイルなどで保護や保湿を心がけます。
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