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糖尿病治療に新しい選択肢|日本 初のDPP4阻害剤『テネリア』

糖尿病患者のうち、インスリンの産生・分泌が低下したり、
分泌されたインスリンが十分に機能しないことにより、
相対的にインスリンが不足し、慢性的な高血糖状態が起こる
2型糖尿病患者は、9割以上を占めています。

糖尿病患者やその予備軍は年々増え続け、今や、
糖尿病が強く疑われる人は約890万人にものぼるといわれています。

最近の研究で、インスリンの分泌には、「インクレチン」という
ホルモンが関係していることが分かりました。

インクレチンは、血糖値が高い場合はインスリンの分泌を
促進させますが、血糖値が正常だったり、低い場合には、
インスリンの分泌に影響を与えず、必要以上に血糖を下げません。

DPP4阻害剤は、このインクレチンを分解する酵素を
阻害する薬です。

従来の糖尿病の薬と異なり、インスリン分泌に関与する
酵素を活性化することで血糖値をコントロールするという、
新しいアプローチとなっています。

日本国内では、今まで「ジャヌビア錠」など4種類の
DPP4阻害剤が使用されてきましたが、
2012年9月に、初の国産のDPP4阻害剤である
「テネリア」が発売されました。


■テネリアの作用

上述の通り、血糖値によって働きを変えるインクレチンを
活性化させるため、比較的緩やかに作用するため、
従来の糖尿病治療薬と異なり、効き過ぎによる
低血糖を起こしにくいです。

また、食欲抑制作用もあるため、体重コントロールも
容易になると期待されています。

ただし、単独使用ではやや効果が弱いので、
ほかの糖尿病治療薬と併用することが多いようです。

テネリアの血中半減期は24時間と長く、
食事の影響を受けないので、1日1回いつでも飲めるので、
薬の服用が楽です。

DPP4阻害剤は欧米人と比較し、アジア人で効果が高いのも
魅力です。

腎臓を通じて排出されるため、腎臓病のある方は、
慎重になる必要があります。


■テネリアの副作用

治験では、副作用が1割の方に見られました。
しかし、肝臓と腎臓の2経路で代謝、排泄されるので、
安全性は高いと考えられています。

副作用としては、下記の症状があります。

・低血糖
・じんましんや、全身発赤などのアナフィラキシー様症状
・発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれなどの皮膚症状
・尿がにごったり、血尿が出たり、尿が少なくなる急性腎不全
・膵炎
・間質性肺炎
・腸閉塞
・横紋筋融解症
・便秘や腹痛、腹部不快感

何か異状を感じたら、すぐにかかりつけの医療機関に
相談しましょう。
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