肺がんの診断法

肺がんの疑いがある場合、下記のような検査を行い、
確定診断や、組織型を決定します。

さらに、治療方針や予後を知るため、病巣の広がりや
転移の有無なども検査します。


■胸部X線検査

通常のX線検査の他に、断層撮影やCTなどを
行うことがあります。
ほかの病気との鑑別や、肺がんの組織型まで推定できます。


■細胞診

細胞診とは、文字通り採取した細胞を調べる検査のことです。

特に喀痰細胞診は、痰を採取して、その中にどのような病的な
成分が含まれているかを顕微鏡で観察する検査で、
呼吸器の病気を診断するためには不可欠なものですが、
苦痛なく、肺がんの確定診断が得られます。

そのほかに、気管支ファイバースコープを用いた
擦過細胞診や、経皮的針吸引法などがあります。

気管支ファイバースコープとは、6mm程度と細い
胃カメラのようなものを気管支に入れるのですが、
局所麻酔下で行うため、胃カメラのように苦しくないようです。

擦過(さっか)細胞診とは、検査する場所の細胞を
綿棒や小さなブラシ、ヘラなどで擦り取って採種し、
検査 する方法です。

経皮的針吸引法とは、検査する部分の細胞を
注射器で吸引するか、針にセットされたカッターで
少量切り取って検査する方法です。


■気管支鏡検査

先に説明した気管支ファイバースコープを用いて行う
検査です。


■気管支造影

気管支造影とは、気管支の中に造影剤を流し込んで
X線造影を行うことです。

一般的な胸部X線写真では、気管支ははっきりと写りませんが、
気管支造影を用いると、気管支をはっきり写すことができます。

気管支ファイバースコープの及ばない部分などを
検査するために行います。


■胸腔鏡・縦隔鏡検査

胸腔鏡検査とは、胸に小さな穴を開け、胸腔鏡を体内に入れて
行う検査のことです。

メスをつければ直接細胞が採取できるため、
確実に診断できます。

胸壁近くの病変に対して行われ、胸膜播種や縦隔浸潤、
リンパ節転移の診断に使用されます。

縦隔鏡検査は、縦隔の変形や陰影の拡大、扁位が見られる場合、
縦隔浸潤やリンパ節転移の診断に使用されます。


■肺血管造影

肺血管造影とは、肺の血管をX線撮影する検査です。

一般のX線撮影では肺血管はよく 写りませんが、
造影剤を注入することにより肺血管をX線撮影することができます。

肺血管造影には肺動脈造影と気管支動脈造影があります。

肺動脈造影では、腫瘍と肺動脈との関係、特に血管へ
浸潤しているかどうかが分かり、手術が可能かどうかの
決定に関わってきます。

気管支動脈造影では、腫瘍への栄養動脈を証明します。


■腫瘍マーカー

がん自身が産生する物質のうち、体液中(主として血液中)で
測定可能なものを腫瘍マーカーと呼び、早期発見への貢献が
期待されています。

腫瘍マーカーは検査において補助診断としての役割になっているため、
健康診断などによって腫瘍マーカーが検出されても、
さらなる精密検査をして、確定診断をする必要があります。
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