網膜動脈閉塞症の症状と治療法

網膜動脈閉塞症は、網膜”静脈”閉塞症と
よく似た病名ですが、眼の病気としては
重いもののひとつで、緊急性の高い病気です。

網膜動脈閉塞症は、網膜の血管が詰まり、
細胞への血流が途絶えてしまう病気です。

血液が途絶えると、細胞は死んでしまいますが、
網膜は光の情報を感知する器官ですので、
視力が奪われたり、視野が欠けたりします。

網膜”静脈”閉塞症の場合は、血液自体は
網膜に届いているため、視力が落ちることはありますが、
網膜細胞がすぐに死んでしまうことはありません。

糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、
心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)の人は、
発症率が高くなります。

年配の方に多い病気ですが、
若い人でも発症することがあります。

その場合の原因は、膠原病(こうげんびょう)などの
自己免疫疾患、動脈の炎症、経口避妊薬の内服
などがあります。


■網膜動脈閉塞症の症状

血液が途絶えた血管はすぐに機能を失うので、
症状は突然現れます。

視神経乳頭部で閉塞が起こる中心動脈閉塞症では
視野全体が暗くなり、視力も大きく低下します。

視神経乳頭部の分枝で起こる分枝動脈閉塞症では、
閉塞した部分に対応する視野が暗くなります。

視力は、閉塞した部分に網膜の中心の黄斑部が
含まれるかどうかにかかっています。
黄斑部が含まれれば視力は低下し、
含まれなければ低下しません。

網膜動脈閉塞症の症状は一般的に突然起こりますが、
一瞬、片方の眼が暗くなってしばらくして治るというような
前駆症状が何回か起こり、その後
本格的に発症することもありますので、
このような症状が現れたら、
すぐに眼科を受診するようにしてください。


■網膜動脈閉塞症の診断

網膜動脈閉塞症は、眼底検査でほとんど診断できます。

蛍光物質を肘(ひじ)の静脈から注射して
網膜血管の血流を撮影する
『蛍光(けいこう)造影検査』を行えば、
診断は確実になります。


■網膜動脈閉塞症の治療

診断がつき次第、直ちに治療を開始する必要があります。

まず、血液の循環改善を目的として
眼圧を下げるための眼球マッサージ、
房水を排出して眼圧を下げる「前房穿刺」、
炭酸脱水酵素阻害薬の静脈注射を行った後、
線溶療法を行います。

しかし、発症後数時間以上経過している場合は、
視力の回復は難しいため、症状が現れたら
直ちに眼科医にかかることが大切です。

最終視力は、発症時の血管の閉塞の程度と、
発症から治療開始までに要した時間の
長短が左右します。
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