高血圧網膜症の症状と治療法

高血圧や動脈硬化は、網膜の血管にも
悪影響を及ぼします。

高血圧網膜症になると、網膜出血や網膜浮腫を
起こすことにより、視力障害をきたすこともあります。

網膜血管は、私たちの身体の中で唯一
直接見ることのできる血管のため、
眼底検査によりその変化を観察することで、
全身、特に脳血管の状態を把握するのに
非常に有用なため、高血圧の方は、
定期的に眼底検査を受けるようにしましょう。


■高血圧網膜症の症状

網膜の病変が軽いと、霧がかかったように見える
軽い”霧視”をきたす程度ですが、
後極部と呼ばれる部分に網膜浮腫や
網膜はく離を起こすと、視力低下が著しくなります。

変化が網膜血管にとどまり、網膜に異常がない段階では
高血圧眼底といい、網膜出血、網膜白斑、乳頭浮腫などが
見られる場合は、高血圧網膜症と診断します。

網膜血管の変化は、高血圧性変化と、
動脈硬化性変化に分けられています。

◇高血圧性変化
1度:網膜動脈が全体的に細くなる(びまん性狭窄化)
2度:びまん性狭窄に加え、限局性狭窄が見られる
   (口径不動:動脈に太い所と細い所の双方ができること)
3度:狭窄化と口径不動が重くなり、
   網膜出血や網膜白斑が見られる
4度:さらに視神経乳糖浮腫が起こる

◇動脈硬化性変化
1度:動脈壁の反射の更新が見られる
   (動脈硬化により動脈壁が肥厚すると
    網膜動脈の反射が強くなる)
   動脈静脈の交叉部で静脈の屈曲が見られる(交叉現象)
2度:壁反射が進み、交叉現象が重くなる
3度:壁反射がさらに進み、銅線のような色になる(銅線動脈)
4度:壁反射がさらに進み、銀色になる(銀線動脈)


■高血圧網膜症の治療

高血圧網膜症は、高血圧や動脈硬化を原因としていて、
高血圧網膜症を発症するようになると、腎障害や
脳血管障害も発症する可能性があるため、
そもそもの原因の高血圧や動脈硬化の全身治療を
速やかに行う必要があります。

全身治療により、高血圧や動脈硬化が軽快すると
網膜症は消滅し、視力は回復するため、
眼科的な治療は行いません。
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