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骨粗しょう症治療の新薬”フォルテオ(テリパラチド)”の効果と副作用

骨粗しょう症の治療には、従来、
骨吸収(こつきゅうしゅう)を抑制する
ビスホスホネート製剤や、選択的エストロゲン
受容体モジュレーター(SERM)などの他、
活性型ビタミンD3製剤やビタミンK2製剤、
カルシトニン製剤などが使用されていました。

治療中心となる薬は、骨吸収抑制剤です。

骨吸収とは、古くなった骨が分解され、
骨からカルシウムが放出されることです。
健康な状態では、骨吸収によって
古い骨が壊れる一方、新しく骨が作られる
(骨形成)ため、骨の強度は変わりません。

しかし、骨粗しょう症では、
このバランスが崩れてしまっているため、
骨の密度が少なくなり、骨折しやすくなっています。

骨吸収抑制剤を服用すると、骨を壊す働きが
弱まるため、相対的に骨を作る働きが高まるため、
骨の量は増えるのですが、骨を強くするには、
やはり骨を作る働き自体を積極的に増やす必要が
あります。

そのため、骨吸収抑制剤だけでなく、
骨形成を促す新薬の登場が待ち望まれていました。

テリパラチド(商品名:フォルテオ)は、
初めて認可された骨形成促進剤です。


■フォルテオによる治療法と、効果

フォルテオは、骨を作る細胞である「骨芽細胞」の
働きを高める働きを持つ薬剤です。
米国FDAをはじめ、80カ国以上で認可されています。

フォルテオの主成分であるテリパラチドは、
遺伝子組換えで作ったヒト副甲状腺ホルモン剤です。

ペプチドというタンパク質の一種の形をしているため、
口から摂取すると消化管内で分解してしまうため、
1日1回、患者さん自身が太ももに皮下注射を
する必要があります。

毎日注射する必要がありますが、
骨を丈夫にする効果が期待できるのは2年間で、
投与も生涯2年に限られています。

フォルテオを必要とする骨粗しょう症の患者さんは、
骨折の危険性が高い方が対象です。

フォルテオを投与した効果は、
約1週間で骨折への不安が減少し、
約1カ月後には慢性痛が軽減され、
骨形成マーカーの数値が改善されます。

4カ月後には、骨密度が増え、骨折防止の
効果が高まります。

フォルテオの投与により、骨密度増加効果は
10%以上であると報告されています。


■フォルテオの副作用

フォルテオを投与された方の約2割が、
副作用を訴えています。

主な副作用は、血中尿酸上昇、頭痛・悪心、
ALP(アルカリホスファターゼ)上昇、
筋痙縮、高尿酸血症、食欲不振などが
報告されています。

ただし、重篤な副作用は少なく、
骨粗鬆症による脆弱性骨折のある患者さんにとっては、
より強力に、早く骨を再構築する薬剤として、
検討されてみてはいかがでしょうか。
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