頻尿の原因と治療法

トイレに行っても、またすぐに行きたくなる。
こうした症状で困っている方は、少なくありません。
このように、排尿の回数が多いことを”頻尿”といいます。

成人の一般的な排尿の回数は1日5~6回ですが、
昼間に8回以上、夜間睡眠時に3回以上、
合計で一日8~10回以上トイレに行く場合、
頻尿といえます。

頻尿には、尿の量は正常ですが1回の排尿量が少なく
排尿回数が増加している場合と、
尿量が多い(多尿)のため排尿回数が増えている
場合があります。


■1回の排尿量が少ないタイプの頻尿

排尿量が減る原因には、下記の要因があります。
1.膀胱容量が減少
   膀胱がん
   神経因性膀胱
2.膀胱粘膜の刺激症状による
   膀胱炎
   膀胱内の尿路結石
3.残尿(排尿後に膀胱に残っている尿のこと)の増加
   前立腺肥大症
   尿道狭窄
4.心因性

他の自覚症状を伴うかどうかが、原因の手がかりになります。

例えば、膀胱炎では排尿時に痛みや不快感、残尿感を
伴いますし、中高年の男性のほとんどがかかる
前立腺肥大症では、尿が出るまでに時間がかかったり、
尿が細かったりします。

最も多い頻尿の症状は、尿の回数は増えるものの、
何回もトイレに行くため尿量は非常に少なく、
また、他の自覚症状がないというものです。

このような場合は、膀胱内の腫瘍などにより膀胱容量が
減少したり、子宮筋腫や卵巣腫瘍など膀胱周囲の
臓器の異常により膀胱が圧迫された可能性が考えられます。

しかし、最も多い原因としては、「神経性頻尿」です。
緊張するとトイレに行きたくなる経験は誰にでもあると思いますが、
尿意を過度に意識するようになると、膀胱に少し尿が
溜まっただけで尿意を感じるようになってしまいます。

神経性頻尿は、緊張やストレスのために何度もトイレに
行きたくなった経験や、学校や電車などでトイレを
ガマンした経験をきっかけに、尿意に対する恐怖心が
植えつけられて起こると考えられています。

気にすればするほど尿意を感じるという悪循環に陥り、
学校生活や仕事など、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

神経性頻尿では、頻尿以外に症状はなく、
膀胱をはじめとした身体のどこにも異常は見られません。
比較的若い女性に多く、特に膀胱炎を起こしたことのある方に
多く見られます。

神経性頻尿の治療としては、抗コリン薬と呼ばれる薬を処方し、
膀胱の過敏性を和らげ、収縮を抑えるのが一般的です。
その他にも、心因的な要素が強いときには、
抗不安薬や自律神経調整薬、抗うつ薬などを処方することもあります。

中高年に多いのは、不意に強烈な尿意を感じる
”過活動性膀胱”です。
こちらは男性に多い病気です。

健康な人では、約150ccたまると軽い尿意を、
250ccたまると強い尿意を感じるようになりますが、
過活動性膀胱の場合は、溜まった尿量とは無関係に、
勝手に膀胱の筋肉が収縮し、予測のつかない
尿意をもよおします。

膀胱をコントロールしている自律神経の障害や、
脳への伝達の異常などが原因と考えれれています。

治療としては、神経性頻尿同様に抗コリン薬などの処方と、
定時的に排尿を行うなどの行動療法を組み合わせると、
効果的とされています。


■尿量が多い(多尿)タイプの頻尿

加齢と共に腎臓の尿を濃くする能力(尿濃縮力)が衰えます。
そのため、尿量が増え、尿の回数が多くなり、
特に夜間のトイレの回数が増えてきます。
加齢が原因の場合、夜間に1~2回トイレに起きるのは
正常の範囲内です。

そのほかの多尿の原因には、慢性腎不全や急性腎不全、
慢性腎盂腎炎などがあります。

また、多量の水を飲んだり、点滴などにより体内に
取り込んだ水の量が多い場合も、多尿になります。
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