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ポリオワクチン接種どうする?|不活化ワクチンと生ワクチン 組み合わせ摂取という選択も

ポリオ(小児まひ)ワクチンの摂取で
悩んでいる方が多いですね。

自費でも不活化ワクチンを接種すべきかどうか。
本当に安全なのか。
生ワクチンはそんなに危ないのか…などなど

ここで、少し整理してみますね。

ポリオは、口から入ったポリオウイルスが体内で増殖し、
感染者の0.1~2%にまひを引き起こす病気です。
1960年ごろ、日本で大流行しました。

ですが、ワクチンを接種するようになり、
ぽりお患者は激減しました。
自然界のウイルスによる患者は、
1980年を最後に報告されていません。

ところで、そのワクチンなのですが、
日本では”生”ワクチンを接種しています。
”生”ですから、生きたウイルスを使用しています。

病原性が低いとはいえ、数百万人に一人の割合で、
生ワクチンの摂取が原因で麻痺を起こす人がいます。
また、摂取後1ヶ月は便からウイルスが排出されるため、
二次感染でポリオを発症する可能性もあります。

一方海外では、ウイルスを化学処理して
まひを起こさないようにした不活化ワクチンが
広く導入されています。

日本でも、早ければ来年にも導入される見通しですが、
現在は未承認です。
海外から個人輸入して提供する医療機関で、
不活化ワクチンを摂取することも可能ですが、
自費の上、万が一ワクチンが原因で障害が起こっても、
予防接種健康被害救済制度による補償は得られません。

また、不活化ワクチンによる免疫は生ワクチンより弱く、
10~20年で免疫が落ちてくるといわれています。
また、『血清中和抗体』は得られるのですが、
『腸管局所免疫』獲得の期待は薄いとされています。

そこで最近注目されているのが、
不活化ワクチン+生ワクチンの組み合わせ接種です。

生ワクチンは2回接種、不活化ワクチンは4回接種が必要ですが、
この2つを組み合わせて、不活化ワクチン2回+生ワクチン2回
という組み合わせで接種することも可能です。

この組み合わせのメリットは、不活化ワクチンの接種回数が
少ないことで費用負担が減らせることはもちろんですが、
他にもあります。

生ワクチン接種によるまひが起こる確率を、ほとんどゼロに
することができます。
(理論上ゼロではありませんが、れまで報告がされてないくらい
可能性は低いです)

というのは、ワクチン関連麻痺のほとんどは、ワクチン未接種の子が
最初に生ワクチンの接種を受けたときに起きますが、
不活化ワクチン2回を先に接種することにより、95%の人に
免疫ができるため、その後生ワクチンを接種しても
ワクチン関連麻痺が起こる確率が非常に低くなるのです。

生ワクチン接種によるまひが、数百万人に一人ですので、
その1/20、つまり数億人に一人という計算になります。

ただし、この組み合わせ接種でも、生ワクチン接種後は
約1ヶ月間、ウイルスの排泄があるため、
周囲の子供や大人への感染の可能性はゼロではないので、
この点は注意が必要です。

早ければ来年にも承認される見通しのため、待つ、
という選択肢もありますが、万が一海外からポリオウイルスが
持ち込まれた場合、蔓延する恐れもあります。
数年前、首都圏を中心に はしか が流行したという事例もあります。

現時点ではどういう選択をするかは親にゆだねられているため、
たいへん悩ましいですね。
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