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蛔虫症(かいちゅうしょう)の症状と治療法

蛔虫(かいちゅう)とは、ヒトをはじめ多くの哺乳類の、
主として小腸に寄生する動物で、
線虫に属する寄生虫です。

この蛔虫が小腸に寄生して起こる腸管感染症が
蛔虫症です。

蛔虫は、蛔虫で汚染された野菜などを生で食べる
ことなどにより感染します。
卵は小腸で孵化して幼虫となり、体のあちこちを
移行して再び小腸に達して成虫になります。

蛔虫の雄は全長15~30㎝、雌は20~35cm程度です。

熱帯や亜熱帯に広く分布し、世界人口の20~30%が
感染しているとされています。

日本では以前は感染者が多くいましたが、
近年は衛生環境の向上や、人糞を肥料としなくなったこと
などにより、蛔虫症はほとんど見られなくなりました。

しかし、海外の流行地を旅行中に感染したり、
有機野菜の生食などにより、感染する人もいます。

回虫卵は熱に弱く、70℃では1秒で感染力を失うため、
有機野菜でも野菜を加熱すれば安全に食べれます。

蛔虫が1~2匹体内にいても大きな症状は出ないと
されていますが、数十匹~数百匹も寄生すると、
激しい障害が起こります。

蛔虫症では、幼虫による症状と、成虫による症状が
みられます。

幼虫は体内を移動する際に、一過性の肺炎を起こし、
呼吸困難、空咳、発熱などの症状を起こします。

成虫は腸炎を起こし、腹痛、悪心・嘔吐、下痢などの
症状をきたします。

成虫が胆道や胆嚢に侵入し、胆石発作様の症状が
みられたり、虫垂に入り込んで虫垂炎の原因に
なったりすることもあります。

蛔虫の数が少ないときは無症状の場合も多く、
体長20~30cmの成虫が便の中に排せつされて
発見されることさえあります。

蛔虫症の診断には、便内の虫卵検査を行います。
蛔虫は1日10万個から25万個もの卵を産むため、
1匹でも蛔虫の雌がいれば、卵が必ず検出されます。

末梢血の好酸球増やIgE抗体価の増加も、
診断の参考になります。

蛔虫症の治療には、コンバントリンを使用します。
1回の内服で効果があり、副作用もほとんどありません。

なお、蛔虫卵は患者の便に大量に存在しますが、
そこから直接感染することはないため、
排せつの際、特に気をつけることはありません。
できれば、便の後は石けんでよく手を洗う程度でよいでしょう。
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