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運動負荷心電図は運動が必要だそうですが、心臓病なのに運動をして危険ではないのですか?

■運動負荷心電図とは

運動負荷心電図は、運動によって起こる心臓病の診断のための検査です。
心電図用の電極と血圧計をつけて、心電図と血圧を測りながら運動を行います。

運動は、マスター負荷、トレッドミル、自転車エルゴメーター、ジャンプなどが一般的です。

マスター負荷は、1段の高さが約23cmの、2段の凸型階段を往復します。
5歩で昇降するのを1回とし、年齢・性別・体重で決められた回数を、
決められた時間(1分半もしくは3分間)行ないます。
安静時と負荷直後に心電図を取り、その後は2〜3分おきに、様子を見ながら
10分後程度まで心電図を取ります。

トレッドミルは、いわゆる「ルームランナー」「ランニングマシン」と
呼ばれているものです。
ジムなどでおなじみですよね。
運動前に血圧・心電図を測定します。
寝た状態と立った状態の2回、測定します。
そして、上半身に心電図の電極シールやコードを付け、
腕に血圧計を巻いたまま、動くベルトコンベアの上を歩き始めます。
2〜3分おきにベルトコンベアの速さや坂の角度が変わります。
目標の心拍数に到達したり、心電図に変化が現れたり、
息切れや足の疲れ、その他体調に変化が生じたら、終了します。
測定にかかる時間は、約30分です。

自転車エルゴメーターは、いわゆる「エアロバイク」です。
こちらもジムなどでおなじみの機器です。
計測方法は、トレッドミルと同様です。


■運動負荷心電図で何が分かるの?

心臓の血管に動脈硬化が起こったため、運動などを行ったときに
心筋(心臓を構成する筋肉)に虚血が起こる心臓病を「労作性狭心症」といいます。

虚血とは血流が減少した状態のことをさします。
労作性狭心症は、運動時に増加した需要に見合う血流が、
心筋に十分に供給されない病気です。

労作性狭心症は、運動していない状態での心電図は正常のため、
運動をして発作を誘発し、その際の心電図を診ることにより、診断を行うことが、
運動負荷心電図の狙いです。

その他の病気では、不整脈の場合も運動負荷心電図を取ることがあります。

運動負荷によって不整脈が増えるかどうかを診て、抗不整脈薬などの
治療が必要かどうかを判断するため、行われることがあります。


■運動負荷心電図は運動が必要だそうですが、心臓病なのに運動をして危険ではないのですか?

負荷を心臓にかけ、狭心症発作や不整脈を誘発させるため、
運動負荷心電図には危険が伴います。

しかし、運動中には医師などが必ず立会い、また、心電図や血圧を
モニターしながら行い、異常が生じたら、直ちに適切な処置を
取れるよう、万全の態勢で行われます。

運動負荷心電図を取り、きっちりとした診断をつけることのメリットと、
リスクをしっかり理解し、運動負荷心電図を行うかどうかの決断をしましょう。





| 2015年10月27日 | 心臓病 | 編集 |
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