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タクティールケアによって認知症の周辺症状を緩和

タクティールケアをご存知ですか?

「タクティール」は「触れる」という意味のラテン語
tactilisに由来する造語で、スウェーデンで開発された
マッサージ方法です。

小さな子どもはどんなに暑い夏の日でも、
お母さんや心を許した人に、べったりとくっついてきますよね?

”触れる”ことにより、”安心感”が得られる事は、
誰もが経験している事と思います。

50年ほど前、未熟児医療に関わっていたスウェーデンの
看護師たちが、手で触れるケアを行った子どもの方が、
回復が早かったり、母子の絆が深まる事に気づいた事から、
タクティールケアが生み出されました。

現在では、未熟児ケアはもちろんの事、ストレスケアや、
がんの緩和ケア、そして認知症ケアの一環として
注目を集めています。


■タクティールケアのやり方

タクティールケアの具体的なやり方は、
「タクティールケア 動画」で検索すると、
動画を多数見る事ができます。

しかし、タクティールケアの一番のポイントは、
どのような動きでマッサージするのか、ではなく、
どのようにマッサージするのか、です。

具体的には、次の2つのポイントがあります。

1.やわらかく包み込むようにゆっくりとマッサージします。

  マッサージというとどうしてもツボ押しや指圧などの
  イメージがあり、イタ気持ちいいくらいの強い力が
  必要な気がしますが、タクティールケアのばあいは、
  物足りないくらいの、ソフトなタッチな事が特徴です。

2.いったん手を添えたら、マッサージが終了するまで
  手は離さず、中断しないようにします。

  手は相手の身体に密着させ、持ちかえる際も片手ずつ
  持ち替えて、常にどちらかの手が相手の身体に触れて
  いるようにします。

  また、マッサージの動き自体はゆっくりですが、
  途中で中断しないように注意します。

  これらの事により、マッサージを受ける人がゆったりとした 
  気分を保てます。


■タクティールケアはこのような方に効果があります

タクティールケアを行うと、穏やかな気持ちになり、
身体が温まったり、心地よい睡眠や深い呼吸ができるようになり、
さらに腸の蠕動運動が活発になるなどの効果があります。

そのため、未熟児ケアや、児童・学生のいじめや会社員の
ストレスケア、がんの緩和ケアなどに有効とされています。

超高齢化社会である日本では、認知症ケアの一環として
最も注目が集っています。

認知症患者は、徘徊や不安・焦燥、抗鬱、攻撃的言動、
不眠などの周辺症状が現れますが、タクティールケアを
行う事により、これらの症状を抑えたり、和らげたり
できるといわれています。

| 2014年10月20日 | 認知症 | 編集 |
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