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骨量と骨密度の違いは? 【骨粗しょう症を予防するには]

骨粗しょう症、気になりますよね。
お年寄りが転んで骨折してそのまま寝たきりに。。。
という気の毒な話も身近によく聞きます。

特に女性は閉経を迎えると、ホルモンの関係で、
骨粗しょう症の有病率の割合が
男性の3倍以上になってしまうのです。

ところで、骨量とか、骨密度とか言う言葉を聞きますが、
違いはお分かりになりますか?

■骨量とは

骨量とは、一言で言ってしまうと、「骨の量」です。
そのままですね(笑)

より正確に言いますと、
『一定量の骨の中に含まれるミネラル分の量』です。
”ミネラル分”のほとんどは、カルシウムとリンです。

成人になってしまえば、骨の大きさはほとんど変わりませんから、
骨量=ミネラル分の変化は、濃度の変化とイコールです。

つまり、濃度が低くなると中身がスカスカになり、
骨粗しょう症になりやすくなるのです。

ところで、骨は固いので、一度作られたら一生そのままのような
イメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、
他のほとんどの細胞と同様、骨も入れ替わっています。

古くなった骨は、破骨細胞という細胞によって壊され、
骨芽細胞という細胞が新しい骨を作って、常に新しい骨に
入れ替わっています。

これを、”骨代謝”といいます。

骨代謝により、若い方では1年間に骨の約30%が入れ替わっていると
されています。

この骨代謝では、思春期頃は骨を作る働きが盛んなため、
骨量が18歳頃に最大に達します。

その後、40歳くらいまでは骨を壊す破骨細胞と骨を作る骨芽細胞の
働きのバランスが取れていて骨量はほぼ最大値のままキープされますが、
40代後半からは破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れ、
骨量が減少してきます。

そのため、18歳前後のピーク時までに骨量をできるだけ高くしておく
”骨貯金”が大切になってきます。


■骨密度とは

骨密度とは、『単位体積あたりの骨量』のことです。
この説明では、つまり骨量と同じ事?と思われがちですが、
厳密には違います。

骨は外側の硬い皮質骨と、内部の海綿骨・骨梁からできています。
この内部の骨梁の密度を骨密度といい、
皮質骨を含めたミネラル量を骨量といいます。

骨量と骨密度は同じような意味で使われる事もありますが、
骨粗しょう症の診断基準は、”骨密度”に基づいて行われています。

骨密度を測る方法も複数あり、一般的に検診などで行われている
踵に機械を当てて測定している方法は、
『QUS法(定量的超音波測定法)』といい、踵の骨を超音波で
測定しています。

ただし、この方法では正確には骨密度ではなく、骨の強度(弾性)
を測っているため、骨粗しょう症の診断を行う場合は
他の測定方法を用います。
(骨密度が減るときは一般的に強度(弾性)も減るため、
 簡易的にこの方法が用いられています)

骨粗しょう症の診断に用いられる測定方法は、MD法と
デキサ(DXA)法の2種類があります。

MD法は、アルミニウム板と第二中手骨(人差し指の付け根)を
同時にX線撮影して、コンピュータの画像の濃淡から算出します。

デキサ(DXA)法は、腰椎(腰の背骨)と大腿骨近位部
(太ももの付け根)にX線を照射し、その透過度を
コンピュータで解析します。


■骨粗しょう症の予防

一度減ってしまった骨量(骨密度)は、なかなか元に戻す事は
むずかしいです。

しかし、食生活の改善や運動、薬などにより、骨量(骨密度)の
減少を止めたり、ゆるやかにすることは、それにくらべれば簡単です。

どんな病気にも共通する事ですが、早期発見が最も治療成績がよいのです。

怖い気持ちがするかもしれませんが、早めに骨量検査(骨密度検査)を
受けて、ご自分の骨の状態を把握しておく事が、骨粗しょう症を
防ぐ第一歩になるのです。

| 2014年05月06日 | 骨粗しょう症 | 編集 |
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