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”先天性”股関節脱臼は実は”後天性”! 赤ちゃんの先天性股関節脱臼を防ぐために

股関節は、ちょうどおわんの中にボールが入っているような
状態にたとえられる関節です。

骨盤の一部である「臼蓋」と呼ばれる”お椀”に、
大腿骨のボールのような頭がしっかりとはまっているのが
正常な状態です。

先天性股関節脱臼とは、乳児で、ボールがお椀に入っていなかったり、
入ってはいるけれども中心にはない状態や、
お椀の深さが不十分な状態を言います。

”先天性”とはいいますが、その9割が後天的なものと
いわれています。

先天性股関節脱臼は、3ヶ月検診などで発見されることが多いです。
というのは、赤ちゃんは脱臼が起きても痛みがなく、
泣いて訴えることをしないからです。

しかし、これを放置していると、治療が難しくなり、
そのままの状態で成長してしまうと股関節全体の発育が
不良になってしまいます。

脱臼の程度が強いと、関節軟骨が徐々に磨り減ってくるため、
将来、痛みを症実変形性股関節賞になります。

先天性股関節脱臼を早期に見つけるには、
赤ちゃんをよく観察することが一番です。

両足をそろえると太ももやお尻のしわの数が左右で違ったり、
左右の足の長さが違ったりすると、先天性股関節脱臼の
疑いがあります。

そのほかにも、両足をまげて膝が外側をむくように足を
広げようとしても、開きが悪かったり、
ひざを曲げた状態で股を広げると、股関節がポキポキ鳴ったり、
クリッと音がしたり、
歩き始めが遅く、足を引きずるように歩いたりしている場合も
先天性股関節脱臼が疑われます。

疑わしい点がありましたら、早めに医療機関を受診することを
お勧めします。


■先天性股関節脱臼の予防法

赤ちゃんは、WM型といい、手はWの形、股と脚はMの形に
しているのが自然な姿です。

これを、服やオムツなどで無理に伸ばしたり、締め付けたりすると
股関節脱臼の原因になります。

オムツの当て方は、昔のように足を包み込む三角オムツでなく、
股に当てるやり方がよい、というのは広く浸透してきています。

そのほかにも、赤ちゃんを抱っこするときには、
赤ちゃんの股に手を入れ、まるでコアラのような格好で
抱っこするとよいでしょう。

くれぐれも、両足を束ねるような抱き方はしないようにします。
その意味では、最近多くのお母さんが利用している
ベビースリングは、股関節の発育にとっては好ましくありません。

また、お風呂上りやねんねのときなどに、バスタオルなどで
体全体や下肢全体をくるんでしまわないようにします。

こうしたちょっとしたことを心がけるだけで、
先天性股関節脱臼をかなりの確立で防ぐことができます。
| 2013年05月05日 | その他の病気 | 編集 |
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