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自然気胸の原因と症 状、治療法について

自然気胸とは、肺の一部が破れて空気がもれ、
肺が虚脱した(しぼむ)状態をいいます。
タイヤがパンクしたようなイメージです。

2012年には「嵐」の相葉雅紀が、2011年には
ナインティナインの矢部浩之が自然気胸で入院しています。


■自然気胸の原因

自然気胸には、2つのタイプがあります。

1つは、肺気腫や塵肺など、肺に器質的な病気を
持っている方が起こす続発性自然気胸です。

もう1つは、体質的に肺の表面を覆っている膜が浮き上がって
泡状の病変(ブラ、ブレブと呼びます)を持った方が起こす
原発性自然気胸です。

原発性自然気胸の原因であるブラ、ブレブは、
肺の表面の一部が、ちょうど泡や風船のようにふくれる病変です。

ブラ、ブレブは、体質的にできやすい人とできにくい人がいて、
長身で痩せ型の男性にできやすく、15歳~25歳にできると
考えられています。

このブラ、ブレブが破れて空気が漏れ、肺が縮むのが
自然気胸です。
ブラよりもブレブの方が、構造上破れやすいです。

ブレブの破裂は、運動や怒責(どせき、いきむこと)、咳などで
肺胞内圧が上がった場合や、飛行機やダイビングなどで
大気圧が低下した場合に起こりますが、
ほとんどの場合は安静時に起こります。

突然の胸痛、乾いた咳、呼吸困難などが起こったら、
特に背が高く痩せていて、タバコを吸う男性の方は、
自然気胸を疑ったほうがいいでしょう。


■自然気胸の治療法

肺に穴が開くと聞くと恐ろしいイメージですが、
たいていの場合の予後は良好です。

軽度の気胸では治療は行いません。
破れた穴が自然に塞がり、漏れた空気が吸収され、
肺が元通りに広がるのを待ちます。
自宅安静のみで、外来通院で経過を観察します。

中程度以上の気胸の場合は、胸腔ドレナージという
治療を行います。

これは、胸腔内にドレーン(チューブ)をいれ、
溜まった空気を体外に抜きながら、肺に開いた穴が
自然に塞がるのを待ちます。

数日~1週間程度で穴が塞がるので、
穴が塞がったらドレーンをはずします。
この治療は、入院が必要です。

この胸腔ドレナージを行っても肺が広がらなかったり、
再発を3回以上繰り返した場合などは、手術が行われます。

手術では、ブレブを切除したり、レーザーや高周波により
加熱凝固したりする方法があります。
手術は全身麻酔で行います。


手術を行わない場合の再発率は、20~30%です。
再発を繰り返すと再発率も上がり、2度目で70~80%、
3度目で90%以上再発すると言われています。

最近の手術は胸腔鏡手術が主であり、
以前のように胸を大きく開く手術と比べて
手術の傷も小さく、痛みも少ないため、
初めて気胸を起こした方でも、希望すれば
手術を行う病院も増えています。
| 2012年10月26日 | その他の病気 | 編集 |
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