月別アーカイブ

自宅でできる呼吸リハビリ【上手な痰の出し方】

慢性気管支炎、肺気腫、ぜんそくなどの
慢性呼吸器疾患の方は痰がうまく出せずに
苦しんでおられる方が意外と多いです。

すっきり痰を切る方法を練習して、
息切れを起こさないようにしてみませんか?

また、痰を出すことによって、風邪などの病気に
かかりにくくなるという利点もあります。


■痰とは

そもそも痰とは何?という話ですが、
痰は、ほこりやウイルス、細菌などにより
気道に起こった炎症の産物です。

気道にできた痰は、気管支の表面にある
ブラシのような線毛で運ばれ、
体の外に排出されます。

しかし、慢性の肺の病気を持つ人は、
痰を外に運び出す働きが弱まり、
多量の痰が肺に溜まりやすくなっています。

痰が気道に溜まって来ると、空気が通るのを邪魔し、
息苦しくなったり、セキの原因にもなります。

さらに、痰がたまるとバイ菌が繁殖しやすくなり、
感染症の引き金にもなってしまいます。


■上手な痰の出し方

1.食事が終わって2~3時間後の食間に、
  1日あたりコップ8~9杯のぬるめの水を飲み、
  痰を出しやすくします。
  水分をたっぷり取ることにより痰が出やすくなりますが、
  心臓が悪い人は、医者の指示に従いましょう。

2.痰が最も多く出る時間を調べ、その時間に合わせて
  気管支を拡張する薬剤を吸入します。

3.薬剤を吸入した20分後、胸や背中に振動を与えて
  痰を出しやすくします。
  振動は1ヶ所1分以内で、市販のバイブレーターか
  手で与えます。
  バイブレーターを使う場合は、タオルを当てて使用します。

  振動を与える場所
  ・あお向けになり、鎖骨から手のひら1枚分下の両胸
  ・あお向けになり、ひざを立てて、鎖骨から
   手のひら2枚分下の両胸
  ・さらに腰を高く上げた状態で、鎖骨から
   手のひら3枚分下の両胸
  ・横になり、左右のわき腹
  ・うつ伏せになり、肩甲骨の辺り

4.振動を与えたら、胸部を抱え込むように腕を回し、
  息をゆっくり吸い込んでから、早く強く息を”ハーッ”と
  吐き出します。
  3~4回繰り返しセキをして、痰を出します。


■痰のチェック

痰が出たら、チェックしてみましょう。
いつもと違う、など異常があったら、主治医に相談しましょう。

チェック項目は下記の通りです。

・色…透明、白色または灰色、少し黄色、黄緑色、血が混じっている
・量…いつもより少ない、いつもと同じ、いつもより多い
・痰の切れ具合…いつもより良い、いつもと同じ、いつもより悪い

◇痰の色と疑われる病気

透明…気管支喘息、慢性気管支炎など
白色・灰色…慢性気管支炎など
少し黄色…風邪、喘息、慢性気管支炎など
黄緑色…気管支炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺炎など
| 2012年05月31日 | その他の病気 | 編集 |
Copyright (C) 病気ガイド ~気になる病気の症状・治療法を簡単解説~. All Rights Reserved.